*
「おら。起きろ」
雑な声で揺り起こされて目を開けると、そこは廃れた事務所のような部屋だった。
机や椅子はボロボロで、窓ガラスが割れてたり、辺りに散乱するものの上にはホコリがたまっている。
その中にやけにキレイな一人用のソファが一脚あって、そこにボスッと腰を掛けたのはJesusの元総長・安護仁志。その後ろに強そうなガタイの良い人が二人立っている。
動こうとしたら後ろ手をロープで縛られていて、安護はそんな私をにやけ顔で見下ろした。
「藤堂苺花。藤堂三兄弟の妹で、羽根村翠の女……で、あってる?」
「……」
「なーに、黙って言うこと聞いててくれりゃ悪いようにはしねぇよ」
確かルリも、同じセリフを言われたと言っていた。
私は安護を睨みつける。
「ERRORsと龍乱會を対立させようとしたのはあなた?私をさらって、何が目的なの!?」
安護はクツクツと笑って立ち上がった。
「おら。起きろ」
雑な声で揺り起こされて目を開けると、そこは廃れた事務所のような部屋だった。
机や椅子はボロボロで、窓ガラスが割れてたり、辺りに散乱するものの上にはホコリがたまっている。
その中にやけにキレイな一人用のソファが一脚あって、そこにボスッと腰を掛けたのはJesusの元総長・安護仁志。その後ろに強そうなガタイの良い人が二人立っている。
動こうとしたら後ろ手をロープで縛られていて、安護はそんな私をにやけ顔で見下ろした。
「藤堂苺花。藤堂三兄弟の妹で、羽根村翠の女……で、あってる?」
「……」
「なーに、黙って言うこと聞いててくれりゃ悪いようにはしねぇよ」
確かルリも、同じセリフを言われたと言っていた。
私は安護を睨みつける。
「ERRORsと龍乱會を対立させようとしたのはあなた?私をさらって、何が目的なの!?」
安護はクツクツと笑って立ち上がった。