そのとき、ピンポーンと家の呼び鈴が鳴った。

「あ、はーい!」

 慌てて返事をして、立ち上がって玄関へ向かう。
 なんかよくわからないけどすごくピリピリしてたから助かった……!
 ホッと胸をなでおろしながら玄関のつっかけサンダルを履いて、ドアを開ける。

「苺花~!来ーたよっ♪」

 ルリが、手にした袋を持ち上げてニッとはにかんだ。

「ルリ~!いらっしゃい!待ってたよ~!」

 ルリと恒例のハグをして、中に上がってもらう。

「おう」
「いらっしゃい」
「ルリちゃんーゆっくりしてってねー」

 リビングからお兄ちゃんたちもやってきて、ルリに声をかけた。

「あっ、お邪魔します……!」

 ルリはかしこまって頭を下げた。