「あなたたち、どうしたの?」
 御嵩先生がは突然のことにびっくりしている。目は涙目、なぜか。校長はウロウロ。
 スタスタと葵は窓まで行き、窓をバッと開けて外を見たらすっかり天気になっていた。

「天気良くなりましたねー。あ……いや、ちょっと人骨模型を見せてほしくて。美術の課題が出て……お手本にしたいので写真撮らせてもらおうと。先生は準備ですか、授業の」
 御嵩先生の後ろの机には無数のいろんな色の薬剤が置いてあった。
「そ、そうだけど人骨模型出すにも鍵があるから少し待っててもらっていい?」
「はい。校長先生もここでどうしたんですか?」
 校長もなにかと落ち着きがない。葵は彼の靴が先ほどの社交ダンス用の靴だと確認した。

 葵と希菜子は人骨模型の入っている棚の前に立つ。
「よく見るとすごいなぁ、最近の人骨模型」
「だって50000円くらいするんだよね……」

 するとその間に校長も部屋を後にしようとする。しかしそれを逃すまいと

「ひどい、まだ話終わってないじゃない!」
 とヒステリックに叫ぶ御嵩先生。葵と希菜子はこんな御嵩先生を見たことないと驚く。