あっさり断られた。


『河嶋!出席番号12番であっとる?』


紫苑はちょっと睨んで低い声で


『あっとる』

と答えた



怖かった。


鋭い目付き

低い声


あたしに向かって笑いかけて来る紫苑じゃなかった


それでも


そんな紫苑でも


好きだった。


あたしへの態度が変わっても友達への態度は前の紫苑そのものだった