あたしはポケットから耳栓を取り出した。



一種の逃げ…



『キャァ!!マジで?!』


耳栓越しでも分かる高い声。



なんて書いたんだろ。



聞く勇気なんてなかった。


聞くのが恐かった


5年生も終わりが近付いたころ、文集作りが始まった。


あたしは裏表紙を引き受けた。


クラス全員の名前を書く。