『ぬわーはははっ! よこせぇ! お前のその真っ黒いのを食わせろおおお!』
『ミットーさん! ねえねえ! いっぱい撫でてほしいにゃん!』
「「「「ミーミーミー!」」」」
ネコ達は、ミケや将官達が囲むテーブルに飛び乗り──まさしく、ネコハラの限りを尽くし始めた。
「わああ、書類が! インクがあああ……!」
書類が踏みつけられるのなんて、まだ序の口。
邪魔! とばかりにテーブルからはたき落とされ、バサーッと床に散らばってしまった。
誰かが倒したインクを子ネコが踏んで、テーブルの上にも書類の上にも、ポンポン、ポポポン、と容赦なく肉球スタンプが押されていく。
「ひええ……ネ、ネコ……チートも、やめようよぉ……」
扉に一番近い席にいた准将はネコにへばり付かれ、顔なんて完全にお腹の毛に埋まってしまった。
脇目も振らずにミットー公爵のもとまで駆けていったチートは、その胸元にスリスリして軍服を毛だらけにしている。
険しい顔をして意見をぶつけ合っていた中将達や、掴み合いが始まりそうになっていた少将達にも、それぞれ子ネコ達が飛びついた。
「あわわわわ……」
おネコ様とはいえ、洒落にならない傍若無人っぷりである。
大事な書類が、会議が、めちゃくちゃになってしまった。
今回ばかりは、私もネコ達もつまみ出されるだろうと覚悟した、その時だ。
『ミットーさん! ねえねえ! いっぱい撫でてほしいにゃん!』
「「「「ミーミーミー!」」」」
ネコ達は、ミケや将官達が囲むテーブルに飛び乗り──まさしく、ネコハラの限りを尽くし始めた。
「わああ、書類が! インクがあああ……!」
書類が踏みつけられるのなんて、まだ序の口。
邪魔! とばかりにテーブルからはたき落とされ、バサーッと床に散らばってしまった。
誰かが倒したインクを子ネコが踏んで、テーブルの上にも書類の上にも、ポンポン、ポポポン、と容赦なく肉球スタンプが押されていく。
「ひええ……ネ、ネコ……チートも、やめようよぉ……」
扉に一番近い席にいた准将はネコにへばり付かれ、顔なんて完全にお腹の毛に埋まってしまった。
脇目も振らずにミットー公爵のもとまで駆けていったチートは、その胸元にスリスリして軍服を毛だらけにしている。
険しい顔をして意見をぶつけ合っていた中将達や、掴み合いが始まりそうになっていた少将達にも、それぞれ子ネコ達が飛びついた。
「あわわわわ……」
おネコ様とはいえ、洒落にならない傍若無人っぷりである。
大事な書類が、会議が、めちゃくちゃになってしまった。
今回ばかりは、私もネコ達もつまみ出されるだろうと覚悟した、その時だ。