ミケことミケランゼロ・ベルンハルト王子は、現在療養中の父王に代わって国軍のトップも務めている。
この部屋は、そんなミケを筆頭とした軍の幹部が集まる会議室だった。
目下、子ネコ達にメロメロになっているおじさん達は、大将、中将、少将、准将といった将官だ。
猫じゃらしマスターが大将で、ネコのしっぽにビンタされて幸せそうなのが准将。彼らは実の親子である。
額に向こう傷がある強面とメガネをかけたインテリヤクザっぽい二人が中将、黒髪オールバックとスキンヘッドの二人が少将で、それぞれ気の置けない仲らしい。
そんなおじさん達を部下に持つ国軍トップが、めちゃくちゃ真剣な顔をして言い募る。
「いいか、タマ。よく聞け。私は、別の世界から迷い込んだと言い張るタマの後見人。いわば、この世界におけるお前の保護者だ。親の言うことは聞くものだぞ」
「わかったわかった、わかりましたよー、お父さん。もう、好きなだけ吸ったらいいでしょー」
「せめて、お兄さんと呼べ」
「自分で親って言ったのに」
とたん、バンッ! とネコがクリームパンみたいな前足で長テーブルを叩いた。
『こぉら、そこの王子! たわけたことを申すでないぞ! 珠子の親は我じゃ! 珠子は、この我の一の娘じゃぞっ!!』
この部屋は、そんなミケを筆頭とした軍の幹部が集まる会議室だった。
目下、子ネコ達にメロメロになっているおじさん達は、大将、中将、少将、准将といった将官だ。
猫じゃらしマスターが大将で、ネコのしっぽにビンタされて幸せそうなのが准将。彼らは実の親子である。
額に向こう傷がある強面とメガネをかけたインテリヤクザっぽい二人が中将、黒髪オールバックとスキンヘッドの二人が少将で、それぞれ気の置けない仲らしい。
そんなおじさん達を部下に持つ国軍トップが、めちゃくちゃ真剣な顔をして言い募る。
「いいか、タマ。よく聞け。私は、別の世界から迷い込んだと言い張るタマの後見人。いわば、この世界におけるお前の保護者だ。親の言うことは聞くものだぞ」
「わかったわかった、わかりましたよー、お父さん。もう、好きなだけ吸ったらいいでしょー」
「せめて、お兄さんと呼べ」
「自分で親って言ったのに」
とたん、バンッ! とネコがクリームパンみたいな前足で長テーブルを叩いた。
『こぉら、そこの王子! たわけたことを申すでないぞ! 珠子の親は我じゃ! 珠子は、この我の一の娘じゃぞっ!!』