私は思わず有馬さんの手を両手で握った。


「そう言って貰えて嬉しい……!ありがとう」


思わず笑顔が溢れて笑う。


有馬さんは何故か吹き出してケラケラと笑い始めた。


「日生さんって本当に真面目だよねっ……ふふっ」


「お前ら早く行かないと時間ないぞ」


「……あっ、ほんとだ。彰ありがとう!」


「彰くんありがとうね~!」


「ああ」


少し駆け足で教室に戻って、教室に入ったらまた驚かれた。


地味子とアイドルと王子。


異色の3人が同時に入ってくるなんてびっくりどころじゃない。