逃げるように私はノートにひたすら落書きをし続ける。


今は朝の読書の時間だけど、本を持ってくるのは忘れたし、先生もいないから一人で絵を描いている。


朝は災難だった。


ひたすらに逃げ出したいと思い続けて落ち着かない。


そんな状態でなんとか今に辿り着いた。


つ、疲れた。


既に雲行きが怪しいし不安すぎる。


デタラメな落書きを描いてるうちに時間は経ち、チャイムが鳴った。


「はい!皆さん読書をやめてくださ~い!」


担任の佐々木百合子(sasakiyuriko)先生は生徒と友達のように接するような明るい先生だ。


人見知りで全然話せない私に沢山話しをしてくれて、楽しいと感じさせる力を持っている。