「私青柳くんが好き」


「っ……は?」


お化け屋敷は有馬と行くことになり、ビビり散らかす有馬にだるさを感じていた。


そしてついに腰を抜かしてしまい、仕方なく手を伸ばした。


女に触れるなんて嫌でしかないけど、今だけは仕方がない。


って思っただけなのになんで告白されたのだろうか。


好きになられることなんてした覚えがないし。


「っ……!!」


勢いよく走り出した音がして振り向くと、泣きそうな顔で通り抜ける純恋が見えた。


まさか、俺が告白されたのを見て、好きじゃないのに告白したのかとか思ったのかもしれない。