「じゃあ行こう」


「ああ」


「純恋」


ん、と手を差し出され、躊躇いがちに手を取った。


普通に手を繋ぐだけかと思ったら、指を絡ませ始め、所謂"恋人繋ぎ"という形に。


それだけで一気にカップル感が湧いて、嬉しくなってくる。


やっぱり好きだな。


これからも青柳くんやみんなとの楽しい生活が続くといいな。


「ふふっ」


「何笑ってるの?」


「どうした?」


「純恋、どうしたんだ?」


「いや、何も無い!!」


「あっ!みんな!おはよう!」


「有馬さん……!おはよう!」


ずっとこうやって笑えたらいいな。


青柳くんにふっと笑顔を向け、私は青柳くんの手を強く握り返したのだった。


end