観覧車に乗ると、もちろん小さな密室に2人きりで心臓の速さがバレちゃいそうだった。


目を合わせられないし、それどころか話しかけることもできない。


やっぱり私告白なんて一生無理かも……。


「純恋」


諦めかけた時に青柳くんが話しかけてきた。


「はい……っ」


「俺は純恋が好きだ。純恋が好きじゃなくても好きにさせる。そう言った」


「えっ、え……なんで?」


いきなり何を言い出すかと思ったら、いきなり好きだと言われて沸騰しそうに赤くなる。


「……ごめん。俺、もう待てない。純恋から振られること考えながら過ごしてたら生きた心地がしないし、耐えられない。振るなら早く振って欲しいから……今返事欲しい」


じっと真剣な瞳で見つめられ、無理やり青柳くんと目を合わせた。


ああ、もう逃げられない。


頂上に到達しそうな時に、私は青柳くんに伝えたいことを伝えるため、口を開いた。