嘘……でしょ?


私、青柳くんのことが好きってやっと自覚したのに、彰に告白されちゃった。


「彰……」


「でも純恋は優希が好きなんだろ。知ってる。幼馴染だから」


冷たくて、いつもと違うトーンの声は私の心臓を冷たくしていく。


これからは私たち、いつもの幼馴染として居られないかも知れない。


だって私は彰のことを、1人の男の子として見たことが無いし、付き合うとか考えられない。


「ご、ごめ」


「返事はいらねぇ。みんなの所戻んぞ」


「あ……」


何も返事が出来ないまま彰の背中が遠ざかって言って、私は立ち尽くした。


彰は私のことを好きでいてくれた。