宮野さんも苦手なのかも……。


2人で体を寄せあって歩いていると、青柳くんと有馬さんの声が聞こえてきた。


うっすらとしか聞こえないんだけど近くにいるらしい。


思いっきり驚かされて私たちは悲鳴をあげる。


そうこうしているうちに、有馬さんたちに追いついてしまいそうになる。


「た、立てない」


「立てよ」


「だから立てないの……青柳くん、手貸して?」


どうやら有馬さんの腰が抜けたらしく、座り込んでいる。


青柳くんも困っていて、どうするのか宮野さんと見ていると、青柳くんが手を差し伸べてその手を掴んだ。