バクンッ、と大きく心臓が跳ねて鼓動する。


いつも連絡なんて全くしない優希が、俺に個人で連絡って……。


嫌な予感が襲っていた時、優希からのメッセージでスマホを落とした。


『純恋に告白した』


たった一言が俺を地獄に突き落としたような気がした。


先に告白されてしまった。


俺があとから告白したとしても、純恋にとって俺はただの幼馴染だったし、初めから男として見ていた優希には敵わない。


純恋にとって俺は特別だったし、誰よりも近かったはずなのに。


夏休み明け、純恋は確実に優希を意識していたし、なんなら躊躇いが無くなった優希が、純恋に可愛いとかを言っていた。