「日生さん」


先生がちょいちょいと手招きしていたから近づくと、先生が私に耳打ちする。


「1人でもいいけど青柳くんと前に来てもいいのよ?」


「え、えぇっ!?なんでっ……!?」


「あれ?青柳くんと付き合ってるんじゃないの?」


「つつつ、付き合うとかそういうんじゃ……」


真っ赤になって慌てていると、脳内にお祭りの時に告白されたことがボンッと現れ、さらに取り乱してしまった。


告白はされたけど、決して付き合っているわけじゃない……。


私は好きとかじゃ。