「うん……」


あれ、彰の表情が曇った?


気のせいかな……?


「じゃあ純恋ちゃんと彰バイバイ、また明日」


「うん、界と青柳くんじゃあね」


電車から降りて私と彰が2人になった。


彰もあんまり話さないから静かだ。


私たちの住んでいる住宅街は静かで落ち着くけど、今は静かすぎて違和感。


「彰どうかした?」


「何もない、楽しかったなと思ってるだけ」


本当に……?


なんでだろう。


彰が本心を言っているように見えないんだよね。