どうして私はこうなのだろうか。


みんなと同じように体を動かせない。


人見知りで友達なんて居ない。


恋は全部妄想。


これからも私はこうなのに、どこか恋に憧れている自分がいる。





「日生さん、今から会議だから少し開けても大丈夫かな?」


「はい、大丈夫です。行ってきてください」


「じゃあ日生さんお願いね」


ドアが閉まって養護教諭の先生が出ていった。


日生純恋16歳の高一。


幼い頃から体が弱く、激しい運動や人が多い場所を避けて生きてきた普通の学生。


趣味は絵を描くこと。


先生がいない時間は勉強とかもあまり進まないから、いつも絵を描いている。