「コンビニ発見!! ありがたいことに二百円あるから、何か買ってくる!
 キキは、そこで仔猫を見守っててね!」
「え、ちょ! 主~!」

 目と鼻の先のコンビニを目指す。

 え、どうして二百円持ってるかって?
 それは……

 ――花りん。最近とっても暑いから、もし登下校中に“ど~しても”喉が渇いたら、自動販売機で何か買うんだよ?

「助かったぁ。
 ありがとう、お母さん……!」

 わたしが二百円を持ってるワケ。
 それは、地球温暖化が原因でした。

 ◇

 コンビニでバナナを買って、仔猫にあげる。
 すると仔猫は、すごい勢いで食べ始めた。

「こんなに小さいのに、すごい食欲だね」
「よほど腹が減っていたんですね。主がいなければ危なかったですよ」
「うん、バナナの一本売りがあって助かったよ」

 あれが3本セットとかなら買えなかったなぁ。値段的に。

「こういう時のために、一本で売ってるんだね。
 にしても、コンビニに一人で入ったの初めてだから……すっごくドキドキしたよ」

 心臓に手を当てて、ホウと息を着く。
 だけど、安心するには早かった。
 なぜなら――