その日から、中条くんのことが頭から離れなくなった。だけど冬休み中だし、家も連絡先もしらないから、中条くんに会えなかった。

 思い出す。

 きらきらしながら私が作ったケーキを食べている中条くんの顔を。

 そして、

 中条くん、大丈夫かな? 
 きちんと甘いもの食べれていて、倒れないで過ごせているのかな?って心配する気持ちも。


 そんな想いを抱きながら過ごした冬休みが終わり、三学期がはじまった。