不老不死で、魔物をたくさん引き連れていて、聖なる杖を破壊出来る存在……そんな人物が帝国を襲ったら、一溜りもないだろう。
無論、こちらもタダでやられるつもりはないが……甚大な被害を受けるのは必須。
『どうすれば、いいの……?』と考え込む私達を前に、魔王は地面に落ちた聖なる杖の残骸を足で蹴った。
「だから、今ここで僕を伐つんだ。持てる力を全て使って、ね。君達がここに居て武力行使を続ける限り、僕は人間を襲わないと誓おう。君達も含めて、危害は加えない」
あまりにもおかしな条件を提示し、魔王は『さあ、かかっておいで』と宣う。
夜の瞳に僅かな期待を滲ませる彼の前で、麻由里さんは表情を引き締めた。
「……何故、そうまでして私達と戦おうとするの?」
誰もが抱いていた疑問を口に出し、麻由里さんはゴクリと喉を鳴らす。
緊張した様子で前を見据える彼女に対し、魔王は穏やかな笑みを向けた。
無論、こちらもタダでやられるつもりはないが……甚大な被害を受けるのは必須。
『どうすれば、いいの……?』と考え込む私達を前に、魔王は地面に落ちた聖なる杖の残骸を足で蹴った。
「だから、今ここで僕を伐つんだ。持てる力を全て使って、ね。君達がここに居て武力行使を続ける限り、僕は人間を襲わないと誓おう。君達も含めて、危害は加えない」
あまりにもおかしな条件を提示し、魔王は『さあ、かかっておいで』と宣う。
夜の瞳に僅かな期待を滲ませる彼の前で、麻由里さんは表情を引き締めた。
「……何故、そうまでして私達と戦おうとするの?」
誰もが抱いていた疑問を口に出し、麻由里さんはゴクリと喉を鳴らす。
緊張した様子で前を見据える彼女に対し、魔王は穏やかな笑みを向けた。