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 ────学園祭一日目は無事終了し、二日目・三日目は忙しなく過ぎていった。
というのも、ルーシーさんからの情報提供や兄達の個人発表があったため。
おかげで、かなりハードなスケジュールをこなすことになった。
『ある意味、修羅場だったわね』と苦笑する中、リエート卿は机に突っ伏す。

「あーーー……疲れたぁ」

「お前はまだマシだろう。僕は魔王戦の話し合いに加えて、論文発表だぞ」

 『オークションだった分、楽だろう』と指摘し、兄は眼鏡を押し上げた。
『だらけるな』と注意する彼の前で、リエート卿は大きく息を吐く。

「心情的には、かなり疲れたって。兄上が競う相手も居ないのに、どんどん入札額をつり上げていくから……」

「確かにあれは凄かったね」

 『最終的には二億金貨で落札されたんだっけ?』と言い、レーヴェン殿下が苦笑を浮かべる。