前世も含めて、学園祭に参加したことはないから凄く楽しみだわ。
一体、どんなことをするのかしら?

 ドラマや漫画でしか見たことのない学園祭を思い浮かべ、私は期待に胸を膨らませる。
ゲームのシナリオの関係もあるため、遊んでばかりいられないのは分かっているが、それでもワクワクを止められなかった。
『準備も本番も後片付けも全部面白そう!』と湧き立つ中、ジャクソン先生はペリドットの瞳をこちらに向ける。

「まずは団体発表の説明を。こちらはクラス全員で、一つのものを作り上げる形式です。出し物は基本何でも構いませんが、著しく品性に欠けるものや犯罪を助長するものはやめてください」

 『最低限のマナーとモラルは守りましょう』と主張し、ジャクソン先生はパンパンッと手を叩いた。

「では、早速クラスの出し物を決めてもらいます。何か案のある方は挙手を」

 という言葉を合図に、クラスメイト達は一斉に手を挙げる。
その横顔はとても輝いていて、子供のように無邪気だった。