『やっぱり、冷気は重たいな』と思いつつ、上手くコントロールしていると、学園長が風魔法を展開する。
そして、何とか冷気をこちら側へ押しやろうとするものの……先程の転移魔法で魔力を使い果たしたのか、風は直ぐに止んだ。
かと思えば、ものの数秒でバタンと倒れる。
「老体に寒さは堪えるようだな」
青白くなった学園長の顔色を見て、僕は肩を竦めた。
と同時に、温度を正常へ戻す。
このままでは、凍死してしまうため。
一応、リディアに火炎魔法を使ってもらうか?
いや、季節はもう夏だし、放っておいても大丈夫だろう。勝手に温かくなる。
そもそも口と頭さえ動けば他はどうでもいいため、そこまで世話してやる義理はなかった。
冷酷に学園長を突き放す僕の傍で、レーヴェン殿下は蔓を生成した。
かと思えば、スルスルとソレを伸ばし、学園長の頬を軽く突く。
が、ピクリともしない。
完全に気を失ったとみて、間違いないだろう。
そして、何とか冷気をこちら側へ押しやろうとするものの……先程の転移魔法で魔力を使い果たしたのか、風は直ぐに止んだ。
かと思えば、ものの数秒でバタンと倒れる。
「老体に寒さは堪えるようだな」
青白くなった学園長の顔色を見て、僕は肩を竦めた。
と同時に、温度を正常へ戻す。
このままでは、凍死してしまうため。
一応、リディアに火炎魔法を使ってもらうか?
いや、季節はもう夏だし、放っておいても大丈夫だろう。勝手に温かくなる。
そもそも口と頭さえ動けば他はどうでもいいため、そこまで世話してやる義理はなかった。
冷酷に学園長を突き放す僕の傍で、レーヴェン殿下は蔓を生成した。
かと思えば、スルスルとソレを伸ばし、学園長の頬を軽く突く。
が、ピクリともしない。
完全に気を失ったとみて、間違いないだろう。