俐月くんの甘さにどんどんはまって、抜け出せなくなってる気がする。



* * *



そして、俐月くんの自由さにもかなり振り回されている。


夜寝る前、俐月くんがとんでもない提案をしてきた。


「ねー、羽瑠。今日俺の部屋で寝て」


えぇっと、俐月くん今なんて?

聞き間違いじゃなかったら、とんでもないこと言われたような。


「ってか決定ね」

「……え、え⁉︎ なんで⁉︎」


わたしの部屋着の裾を引っ張りながら、自分がいるベッドに引き込もうとしてる。


「俺、夜あんま眠れないの」

「え、それは大変! しっかり寝ないと身体に悪いし、すごく心配――」


「だから試しに羽瑠が一緒に寝てよ」


「そ、それとこれとはまったく関係ないんじゃ……⁉︎」

「いーじゃん、添い寝」