思わぬ話の展開に、戸惑うしかない。夫の元婚約者に会いに来て、胸が気に入らないって言われるなんて思わないもの。

「あのね。その可愛い顔に大きな胸も身体に付いてるからって、私のことをバカにするんじゃないわよ。胸が小さい人にだって、大きくなりたいという願望はあるんだから」

 胸のことを言われたので、反射的にオフィーリア様の胸を見てしまい、それが彼女を苛々させてしまったらしい。

「ちょ……ちょっと待ってください! そんなの、してないです!」

 彼女との胸の大きさを比較するなんて、考えたこともなかった。

 私はオフィーリア様のような体型に憧れることがあるし、きっと誰もがないものねだりだと思うのに。

「はーっ……まあ、良いわ。それって、私が貴女のことを知って、一番にイラついたところだから、言いたかっただけ。で。ジョサイアがどうしたの? せっかく前から好きな女性と結婚出来たのに、幸せな結婚生活とはいかなかったの?」

「……え? 好きな女性って、オフィーリア様のことでは?」

 私がそう言うとオフィーリア様は、半目になって低い声になった。