「秋兎おじさんは幽霊の話が嫌いなんだ。というか、許さない」
ぼそりと佐々木くんが言ったのが聞こえた。
なんか、ちょっと言い方が怖い。
憎しみがこもってるみたいな。
「それって、アキさんは幽霊が苦手で話すと怖がるからって意味?」
もしかして、すごく怖がりなのかな? アキさん。
「いいや、僕の霊感を信じてないんだ。僕が幽霊が見えると言うとひどく怒る」
佐々木くんの顔を見なくてもわかる。
たぶん、いま、彼はムッとした顔をしてる。
優しそうな人だから、アキさんは佐々木くんの幽霊が見える能力のことも受け入れてくれてるんだと思ってた。
佐々木くんの力は本物なのに……。
でも、たしかに、前回はアキさんの目の前で幽霊の話はしてない。
「ここだ」
しばらく歩くと、何軒かお店が並んでいる通りに出た。
そのうちの一軒の前で佐々木くんは足を止めたのだけれど、他のお店もみんな閉まっているみたい。
なんでだろう? と思いながら、佐々木くんに「ここだ」と言われたお店のことを観察してみた。
壁についている看板には『スナックあき』と書かれている。
スナックって聞いたことある、大人がお酒を飲むところだ……!
ちょっとドキドキする。
でも、並んでいるお店が閉まっている理由も分かった。
夜に開くからだ。
ぼそりと佐々木くんが言ったのが聞こえた。
なんか、ちょっと言い方が怖い。
憎しみがこもってるみたいな。
「それって、アキさんは幽霊が苦手で話すと怖がるからって意味?」
もしかして、すごく怖がりなのかな? アキさん。
「いいや、僕の霊感を信じてないんだ。僕が幽霊が見えると言うとひどく怒る」
佐々木くんの顔を見なくてもわかる。
たぶん、いま、彼はムッとした顔をしてる。
優しそうな人だから、アキさんは佐々木くんの幽霊が見える能力のことも受け入れてくれてるんだと思ってた。
佐々木くんの力は本物なのに……。
でも、たしかに、前回はアキさんの目の前で幽霊の話はしてない。
「ここだ」
しばらく歩くと、何軒かお店が並んでいる通りに出た。
そのうちの一軒の前で佐々木くんは足を止めたのだけれど、他のお店もみんな閉まっているみたい。
なんでだろう? と思いながら、佐々木くんに「ここだ」と言われたお店のことを観察してみた。
壁についている看板には『スナックあき』と書かれている。
スナックって聞いたことある、大人がお酒を飲むところだ……!
ちょっとドキドキする。
でも、並んでいるお店が閉まっている理由も分かった。
夜に開くからだ。