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それから数日後。
ピーーーッ
コーチが笛を吹き、ミニゲームが終わった。
「これから10分間休んでいいぞ」
その声と同時に、俺と龍ニは倒れ込むように体育館の壁にもたれかかった。
「今日もいっぱい走らせやがって…アイツ。クタクタだっつーの」
龍二がスポーツドリンクを口にしているコーチをギロッと睨む。
「そんなの、いつものことだろ」
「……そりゃそうだけど。それにしても癒されるよなぁ~。やっぱりバスケ部は他の部より、かなり恵まれてるわ!」
「話が飛びすぎ。なんのこと言ってんだよ?」
「なにがってアレだよ、アレ!!」
龍二が片目をウインクをして、人差し指を差したその先には