かなりご立腹な声が背後から聞こえてきた。


それを痛いくらい感じながら、作り笑顔で後ろを向くと


「用事があんなら、先に言えよ!つくづく学習能力のないヤツだな」


あたしより先に着替えを終えた陸がムスッとした顔をしていた。


「ゴメン。そんなに怒んないでよ」


「まだ用事が終わってねぇのなら 俺、先に1人で帰るけど」


「わぁ~待って!陸と一緒に帰るもん。すぐに着替えてくるから絶対に待っててよ」


すがるような目をして、陸の腕を掴み…お願いをする。