「今日、帰りに藤咲に呼びとめられて言われたんだ。俺がお前を不安にさせてるって…」
「陸、そんな辛そうな顔しないでよ。不安だったけど…それよりも、あたしは陸のそんな顔を見たくないよ!」
両手をいっぱい伸ばして、今度はあたしが陸を痛いくらい抱き締めると
「いてぇよ お前…力入れすぎ。なぁ?」
「なに」
「もう 俺、我慢すんの…やめてもいい?てか……やめた」
「…え」
陸がそう小声でもらし、両手であたしの頬に優しく触れて
────ッ…
気づいた時には、唇にあついキスを落とされていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…