「陸先輩と愛理先輩の2人の中を壊そうとしたって、なにも変わんないだろ?」 「わ、私は……」 「自分が思い通りになんないからって…こんなこと2度とすんなっ!」 藤咲の強い口調に小野寺の肩がビクッと動いた。 マジでわかんねぇんだけど…どういうことなんだよ。 「だって、ふぇっ…私……」 肩を震わせて泣きはじめた小野寺はこう言葉を続けた。 「藤咲くんが好きな愛理先輩が羨ましくて……」