「私が言ったとおりじゃないですか?愛理先輩は陸先輩だけを見てないんです。2人は……」


自分の言ったことは、やっぱり間違いじゃなかったと言うように小野寺が口角を上げて笑みを見せる。


「あたしは陸だけ…だもん。グスッ…」


それに対し、声をつまらせて泣き出す愛理。


頭の中がぐちゃぐちゃになって、なにがなんだか…わけがわからなくなっていると



「……お前だったのかよ?」



急に藤咲の低い声が耳に響いた。