「バスケ部の連絡簿を見ました」


そう言って、俺の目をしっかりと小野寺が見据える。


昨夜、愛理にメールをしようとしたところに、タイミングよく小野寺からメールが来たんだ。


「大事な話ってなんだよ?昨日も言ったけど、俺…彼女がいるし。誤解されたくねぇから、こういうのやめてくんね?」


「……知ってます。愛理先輩ですよね?話って言うのは、その愛理先輩のことです」


「アイツがなに?言いたいことが、あるんなら早く言え!」


「私、偶然聞いたんです」


いちいち周りくどい言い方をする小野寺にイライラしてきた。


「さっさと言えよっ!!」