「別れるなんて言ってねぇだろ。人の話をちゃんと聞けよ!ただ距離を置こうって言ってるだけだろ」 「それでもヤダッ!なんで、あたしから離れようとするの?やっぱりカスミちゃんのせいなんだ」 「アイツは関係ねぇよ。今のお前…全然話になんねぇ。てか離せっ!」 シャツを掴むあたしの手を陸が解いて 「……陸」 「人の気も知んねぇで……」 最後、一瞬あたしの目を見て…それだけ言ってドアがゆっくり閉められた。 ────バタンッ…