「別に聴こえねぇのはお前のせいじゃないじゃん」


え....。


「あ、わり。聴こえねぇか、俺の声」


どうして彼の声は、しつこい雨音に混じっても


こんなに体の奥まで響くんだろう...、


見つかった補聴器は、落として雨に濡れて壊れてしまっていたけど。


『修理出してる間、なにかあったら言えよっ!
協力してやるからな!』


同じクラスで、私と正反対の方等衣舞くん。カタラ イフくん。


...いいのかな。