〝June bride〟
私がこのジンクスに乗っかれるなんて、思ってもみなかった。
6月も終わりに近付いた頃、私たちは無事に入籍を済ませた。
妊娠の報告へとお互いの両親に会いに行っだけれど、私の親も翔くんの親も「やっと結婚か」と、あたかも私たちが結婚することをわかっていたかのような反応だった。
その理由は、翔くんが小学生の頃、お互いの親に「真衣ちゃんは僕のお嫁さんになるから」と宣言していたからだとか。全くそんな話を知らなかった私は驚くしかなかっだけれど、そんな昔からの約束を叶える翔くんはすごい。
だけど、そういうところは幼なじみの醍醐味のような気もする。
そして、入籍から5ヶ月。冬の気配がより一層深まった11月下旬。
「真衣。本当に綺麗だな」
純白のウェディングドレスを纏った私は、翔くんと一緒に挙式開始時間を待っている。
「翔くんこそ、タキシード似合ってるよ」
「いや、真衣には敵わない。今日の真衣は、世界一綺麗だからな」
そう言いながら、翔くんは私のおでこにそっとキスを落とした。
最上級の言葉に、まだ式の前だというのにも関わらず涙が溢れそうになる。
「私、翔くんのお嫁さんになれて本当に幸せ」
私がこのジンクスに乗っかれるなんて、思ってもみなかった。
6月も終わりに近付いた頃、私たちは無事に入籍を済ませた。
妊娠の報告へとお互いの両親に会いに行っだけれど、私の親も翔くんの親も「やっと結婚か」と、あたかも私たちが結婚することをわかっていたかのような反応だった。
その理由は、翔くんが小学生の頃、お互いの親に「真衣ちゃんは僕のお嫁さんになるから」と宣言していたからだとか。全くそんな話を知らなかった私は驚くしかなかっだけれど、そんな昔からの約束を叶える翔くんはすごい。
だけど、そういうところは幼なじみの醍醐味のような気もする。
そして、入籍から5ヶ月。冬の気配がより一層深まった11月下旬。
「真衣。本当に綺麗だな」
純白のウェディングドレスを纏った私は、翔くんと一緒に挙式開始時間を待っている。
「翔くんこそ、タキシード似合ってるよ」
「いや、真衣には敵わない。今日の真衣は、世界一綺麗だからな」
そう言いながら、翔くんは私のおでこにそっとキスを落とした。
最上級の言葉に、まだ式の前だというのにも関わらず涙が溢れそうになる。
「私、翔くんのお嫁さんになれて本当に幸せ」