店の外は作業員さん達が仕事していて
機械の音とかがしていて賑やかだったけど
店内は、いつもと変わらず
落ち着いた曲が流れている。

開店して間もないせいか
人も少なくて、買い物がしやすく
ついつい、あれもこれも作ろうと
帰りの事も考えず
たくさんの食材を買ってしまっている私…


リュックには収まりきれず
独り暮らしとは思えないほどの食材が
両手にぶら下がっているわけで…


気合いで頑張って帰るしかない。


よしっ!


背中も両手も重い私は
気合いを入れ、店を出て

帰り道を楽しむ余裕はないなぁ…

なんて思いながら歩き始めた。


が…


「おっ、真矢ちゃん」


前からそんな声が聞こえ

顔を上げると


…んー、どっかで見たような顔だ。