「誕生日?って勇一さんのですか?」

「そそ、俺今日誕生日
めでたく21歳になりましたー!」

無邪気にそう笑っている。


「そうだったんですか!
おめでとうございます」


「あんがとー
ドタキャンされたから暇だし
俺も仕事しよーっと。
こっちの水槽まだだよね?」


「あ、はいっ」


童顔で可愛い顔してるから
てっきり私より下かと思ってたけど
1つ上だったなんて意外だ…


なんて思ってしまったのは
心の中にしまっておこう…


「勇一さんが手伝ったくれたおかげで
早く終わりました、ありがとうございます」


店の鍵をしながらそう言うと


「真矢ちゃん、今からごはんいこ」


可愛い笑顔を浮かべ
私の腕をつかむと
そのまま走り始めた。