2020年2月5日
arranged2024年4月12日

《冬に抱かれた水曜日
紙袋にいっぱいの、金曜日》



きみの腕が
ぼくを 抱きとめる

まどろみの中へと憩う

きみの言葉に
ぼくという罪の物語が赦される




薔薇たちが花を咲かせる
冬の季節に生まれたから
忍耐強くおられるのか

言葉を失った瞬間
雪と雪解けの狭間

そのような時のように
いまはそっとみつめてほしい



きみは桜の咲かない樹に
興味はないだろう
それなら、どうか
そのままで。