「あのー、めぐるん先生。
 どの辺がスランプなのですか?」

 イベント後、ファンの子たちに、そう訊かれているめぐるを見ながら雄高は、あ~、と思っていた。

 今、スランプかどうか。

 それは本人の考え方次第のような気がする。

 そう姉を見ていて思った。

「何日に一個しか、これっていうのが浮かばない……」
とめぐるは悩んでいた。

 いや、何日に一個、これ、と思うものができれば充分なのでは……?