「……なあ、今日は短時間の対局なんだよな。
 いるか? 勝負めし」

「……どのタイミングで食べるんだろうな」

 まあ、今日はイベントだ。

 将棋連盟としても、将棋を普及させるのに一役買ってくれるのなら。

 勝負めしがメインになっても構わない、と思っているようだった。

 二人は無難な地元食材が入った食事を選び。

 問題のスイーツを選ぶことになった。

「さあっ、お選びくださいっ。

 どれが地元のスイーツで。
 どれが天才パティシエール 天花めぐるさんのスイーツなのか、メニューには書いてございませんっ」

 いやっ、書けっ、と二人は思った。