「ともかく、訂正記事を載せてくれ」

 いや、なぜ、黒木田さんが要求するのですか。
 助かりますが……と思ったとき――。

「おっとーっ。
 訂正記事を載せるなら、訂正記事の訂正記事を載せてもらうことになるよっ。

 なぜなら、めぐるんちゃんは、僕がもらうからねっ」

「……久門」
と黒木田が眉をひそめた。

 ほんとうに苦手そうだ。