「なぜですか」

「若林さんに聞いて、お前の弟のブログを読んだ」

 若林ーっ。

「あれから、お前のことが気になってしょうがない。
 俺はお前のファンなんじゃないかと思う」

 いや、ファンなのは、雄嵩のブログのではないですかね……?

 そのとき、

「あのー、すみません」
と記者の腕章をつけている若い男が声をかけてきた。