「そうだねえ。
 『緑溢れる……」

 ルカはどんな素敵な名前なのだろうという感じに、ワクワクした顔をして、メモを構えている。

「……廃墟』?」

「あんた、まだスランプなの?」

 いや、緑に埋もれた建造物とか美しいではないですか。

 理解はされなかったようだが。

「じゃあ、『絶望のピスタチオ』」

「いや、あんた、ほんとピスタチオに謝りなさいよっ」
と怒られた。