「そういえば、三木家さんって、どなたをご指名だったんですか?
いろんな方が代わる代わる三木家さんとこ立ち寄って話してましたけど」
「三木家さんの推し? はオーナーらしい」
「……オーナーって指名できるんですか?」
普通の雑用係のように働いてらっしゃいましたけど、と言いながら、
田中さんの口から『推し』とか聞くの、不思議な感じだ、と思っていた。
実際、なにやら、戸惑いながら言っているようだ、と思う。
「できないが。
オーナーが憧れの人らしい。
若いときから知ってるみたいだった」
「そうなんですねー」
いろいろですね、とめぐるは笑う。
推しか、私の推しは誰だろうな。
近頃、尊敬している人は、田中さんなんだが。
いろんな方が代わる代わる三木家さんとこ立ち寄って話してましたけど」
「三木家さんの推し? はオーナーらしい」
「……オーナーって指名できるんですか?」
普通の雑用係のように働いてらっしゃいましたけど、と言いながら、
田中さんの口から『推し』とか聞くの、不思議な感じだ、と思っていた。
実際、なにやら、戸惑いながら言っているようだ、と思う。
「できないが。
オーナーが憧れの人らしい。
若いときから知ってるみたいだった」
「そうなんですねー」
いろいろですね、とめぐるは笑う。
推しか、私の推しは誰だろうな。
近頃、尊敬している人は、田中さんなんだが。