健が、
「でも、一度挨拶したとき、オウムのせてても。
 次ものせてるとは限らないじゃない」
と言い、田中か真剣に、

「そうだな。
 オウム連れて挨拶しようとしても、飛び立ってしまうときもあるだろうしな」
と語る。

 そこで、師匠が笑って、
「わかりました。
 タカにすればいいんですよ」
と言って、みんなが、

「タカかあ」
「飼い慣らされてる感じがしますもんね」
と言って微笑む。

 解決した、という雰囲気を背に感じながら、雄嵩は、

 いやっ。
 今、なにがどう、解決したんだっ?

 自分の顔を覚えないやつに、毎度、タカを肩にのせて挨拶したら、わかってもらえて解決って話?