「……また戻ってきたと言えばいいだろう」
そうですね、とめぐるは顔を出す。
「忘れ物して戻ってきたとか」
「しまらないな、この天才パティシエ……」
とカウンターで宿題をやっていた雄嵩が呟くのが聞こえた。
そこで田中が、
「和菓子を見たとき、今日もお前を思い出したんだ」
と語り出す。
――何故、和菓子見ると、私を思い出すんですか。
私、洋菓子のパティシエなんですけど。
まあ、田中さんと会ってから、和菓子や和菓子っぽいものしか作ってないから、しょうがないかー。
などとめぐるは考えていたが。
百合香と雄嵩は違うところが引っかかったらしく、
「今日も!?」
と訊き返し、身を乗り出してきた。
そうですね、とめぐるは顔を出す。
「忘れ物して戻ってきたとか」
「しまらないな、この天才パティシエ……」
とカウンターで宿題をやっていた雄嵩が呟くのが聞こえた。
そこで田中が、
「和菓子を見たとき、今日もお前を思い出したんだ」
と語り出す。
――何故、和菓子見ると、私を思い出すんですか。
私、洋菓子のパティシエなんですけど。
まあ、田中さんと会ってから、和菓子や和菓子っぽいものしか作ってないから、しょうがないかー。
などとめぐるは考えていたが。
百合香と雄嵩は違うところが引っかかったらしく、
「今日も!?」
と訊き返し、身を乗り出してきた。