「まあ、あんたが小洒落た話をするとも思ってないけど。
 ところで、スランプは脱出できたの?」

「ああ、和菓子は作れるようになったよ」

「……和菓子作れるようになってどうするのよ。
 いや、悪くないけど」

 慟哭、一個ちょうだい、とルカは慟哭を買ってくれた。

「ここで食べていい?」

「窓際のテーブルでどうぞー。
 おいしい豆茶もあるよ」
と言って、窓際の席に慟哭とよく冷えた豆茶を持っていく。