すっと無表情なタヌキが……
いや、天花めぐるが襖を開けて現れた。
仕事モードの彼女は、すぐ側にいる自分にも気づかないようで。
また大量にねりきりの並んだ木箱を無言で置いていった。
「……と、止めてください、田中さん」
廊下に消えた姉の姿を見送りながら、雄嵩がすがりつくように言う。
「そ、そうだな。
だが、どうやって?」
いや、天花めぐるが襖を開けて現れた。
仕事モードの彼女は、すぐ側にいる自分にも気づかないようで。
また大量にねりきりの並んだ木箱を無言で置いていった。
「……と、止めてください、田中さん」
廊下に消えた姉の姿を見送りながら、雄嵩がすがりつくように言う。
「そ、そうだな。
だが、どうやって?」