「私のストレートな気持ちを表してみました」

 コト、とめぐるはみんなの前に、大きな陶器の皿に入った四つの黒いかたまりを置いた。

「なにこの、地面に叩きつけられて、飛び散ってる最中の泥みたいなの」
と健が身を乗り出して見る。

「どちらかと言うと、燃え盛る黒い炎みたいに見えますけどね」

 そうめぐるが言うと、

「……なに他人事(ひとごと)みたいに言ってんだ」

 お前が作ったんだよな?
と田中に確認される。

 炎のような形の黒いねりきりだ。